港区はご覧の通り、東側は低地と海、区の南北を分ける形で古川が流れ、北部は麻布台地と呼ばれている台地の終点、南部は高輪台地のはずれと言う海との境になっていて、地形図をご覧になってもお判りの通りに非常に入り組んでいて複雑な形とのなっているのがお判りと思います。、赤坂、麻布、青山、白金、愛宕山と、等高線を見てもその複雑さが読み取れます。「今昔 東京の坂」を見ましても、坂がたくさん存在する区です。しかし、「江戸切絵図集成」を見ますと、赤坂、麻布、青山は多くの大名屋敷のあった地域でもあり、広大な屋敷がいくつも隣りあっていて、道もそんなには多くはなかったようです。また白金地区の大半は、その当時は畑や未開の地が多く、大名屋敷も点在しているのみのようでした。今からは想像もできないほどに開発のなされていない地域でした。 |