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  上の地形図は新宿区の全体を周りの区との関係を示しながら表示した地形図です。この地形図から読み取れる新宿区の地形は、北側は神田川で文京区との区境があり 、北西部は豊島区と中野区の間を角のように突き出た部分があります。東部は千代田区と接し、西部は中野区、西部は港区に接しています。早速新宿区々役所にお伺いし坂道の資料をお尋ねしたところ”Doc”に載せたような資料を入手しました。その中の一部”新宿区観光ガイド”は有料で入手できます。このガイド・マップに坂道も載っていました。新宿区には坂道が合計111あるとの資料ですがその大部分は北東部(文京区と千代田区との区境の崖線)と文京区との区境から豊島区と中野区の間に突き出た部分に集中しているようです。また、東京都都庁のある地域一帯は淀橋台地の根元にあたり全体に標高も高くこげ茶色の色分けされています。ロール・オーバー図の陰影だけの地形図をご覧になっていただけると新宿区の各所の標高が判ります。新宿区は意外と標高が高く一番高い所、都庁のあるあたりでは標高が40mを超えています。丁度淀橋台地の一番高い所の先端に都庁が建っている感じです。そのそこから千代田区に向かって標高が下がってきています。神田川の流れている低地も深く深く中野区との区境まで入り込んでいます。新宿区もかなり凸凹の多い区であることがお判りと思います。もうひとつおもしろいのは新宿区は先に述べた北部に突き出た部分があるのと反対側の南部にも”神宮外苑”そのものが霞ヶ丘町にあたりまるで出ベソのような形で港区と渋谷区の間に割り込んでいる区境になっていることです。では新宿区々役所でいただいた”新宿区地図”を片手に区内の坂道を捜し歩きましょう。
 新宿区の坂道探しの資料は「新宿区の文化財」ガイドブック(地図:300円)、「新宿区地図」、観光マップの「新宿駅周辺」、「四谷」、「神楽坂」、「落合」、「高田馬場・早稲田・大久保」の各地図をもとに探し歩いています。
   
   新宿区はまた江戸時代からの横丁が大変多く残っています。そこで新宿区の坂道探しの番外編として”横丁探し”を編集してみました。この”横丁探し”では今に残る横丁を捜し歩くのはもちろん「江戸切絵図集成」が書かれたころの横丁と今に残る横丁を重ね図にて検討していきたいと思います。重ね図と言っても”Google Map と「江戸切絵図集成」をできるだけ同じ方位、等倍に近づけて重ねたもので全くの重ね図ではありません。しかし比較してみる範囲においては十分に比較できるのではないかと思いますのでお楽しみください。